ICP-MS / ICP-OES 濃度換算

ICP-MS/OES 試料濃度換算ツール

測定溶液中の濃度から、秤量した元試料中の濃度へ。
入力条件と計算過程を確認しながら、µg/Lをmg/kgに換算できます。

ブラウザ内で計算・入力値の外部送信なし

初めての方へ:入力例と結果の確かめ方

説明用の例として、試料量0.500 g、定容量50.0 mL、追加希釈10倍、測定溶液中濃度2.00 µg/L、同じ濃度基準のブランク0.200 µg/L、標準液ファクター1を入力すると、1.80 mg/kgになります。装置で希釈補正済みの値を使う場合は、倍率の二重補正に注意してください。

換算式・逆算による照合・記録すべき条件を読む

試料濃度を計算する

実験の手順どおりに、上から順に入力します。図は入力に合わせて変わります。

試料(1~100)

同じ元試料・単一元素・同じ質量基準の反復試験が対象です。同一溶液の装置反復測定は別のnとして扱いません。

試料1~1のみ計算対象

試料を量りとる

試料ごとに入力

天びんで量りとった、元の試料の質量です。

分解・抽出して定容する

全試料に共通

酸分解や抽出のあと、メスフラスコの標線まで合わせた液量です。

測定の前に希釈する

全試料に共通

さらに薄めた倍率です。薄めていなければ1。10倍のあとに5倍なら50を入力します(定容は含めません)。

ICPで測定する

測定値は試料ごと、ブランクと標準液ファクターは共通

装置が示した測定溶液中の濃度です。ブランク(空試験)は補正する場合だけ入力します(補正済みなら空欄)。標準液ファクターは「実濃度 ÷ 表示濃度」で、補正済みなら1です。

結果の表示単位を選ぶ

元の試料中の濃度として表示します

単位を変えても、入力済みの数値は換算されず表示だけが変わります。ppm・ppbは水溶液では mg/L・µg/L と同じ意味で使われます。測定値とブランク値は同じ単位で入力してください。途中の計算は g・mL・µg/L に統一して行います。

計算例には仕様確認用の人工データを使用します。

入力データ

保存データはありません。

表示中の入力値をこのブラウザに1件だけ保存します。サーバーへは送信しません。共有端末では保存しないでください。

RESULT

計算結果

値を入力して計算してください

計算成功後に、入力条件・個別結果・平均・標本SD・%RSD / CVをCSVへ出力できます。

本ツールは計算補助を目的としています。結果は使用する試験法、規格、SOP等に基づいて確認してください。

計算式と単位

各試料を個別に換算し、丸め前の換算結果から等重みの平均・標本SD・RSDを求めます。

R = (C − B) × F × D × (V / 1000) / m

m:試料量 [g]、V:定容量 [mL]、D:総追加希釈倍率、C:測定溶液中濃度 [µg/L]、B:ブランク値 [µg/L]、F:標準液ファクター(実濃度 ÷ 表示濃度)、R:元試料中濃度 [µg/g = mg/kg]。補正済みの測定値にはF = 1を使用してください。

  1. ブランク補正:Ccorr = C − B [µg/L](空欄はB = 0)
  2. 標準液補正:Cfactor = Ccorr × F [µg/L]
  3. 追加希釈補正:Cprep = Cfactor × D [µg/L]
  4. 定容量の換算:V_L = V / 1000 [L]
  5. 対象成分量:A = Cprep × V_L [µg]
  6. 試料中濃度:R = A / m [µg/g = mg/kg]

1 mL = 0.001 L、1 µg/g = 1 mg/kg

平均 Rmean = ΣRᵢ / n
標本SD s = √(Σ(Rᵢ − Rmean)² / (n − 1))
RSD = 100 × s / Rmean [%]

SDはn ≥ 2、RSDはn ≥ 2かつ平均 > 0の場合のみ算出します。

計算例

試料量0.1523 g、定容量50 mL、追加希釈10倍、測定値2.35 µg/L、ブランク0.05 µg/Lの場合:

(2.35 − 0.05) × 10 × (50 / 1000) / 0.1523
= 7.55 mg/kg = 7.55 µg/g(有効数字3桁表示)

よくある質問

追加希釈なしの場合は?

倍率に1を入力します。10倍の後に5倍希釈した場合は50を入力してください。試料量と定容量の比は計算式に含むため、追加希釈倍率に重ねて含めないでください。

標準液ファクターはどう入力する?

標準液の実濃度を表示濃度で割った値を入力します。例えば実濃度が表示濃度の1.02倍なら1.02です。装置や報告値にすでに反映済みの場合は1にしてください。

ブランク補正はいつ使う?

使用する試験法で認められる場合のみ使用してください。

補正済みの値を使える?

ブランク補正済みならブランク欄は空欄にします。元試料換算済み・追加希釈補正済みの濃度は対象外です。ブランクと試料の前処理量・希釈倍率が異なり換算が必要な場合も対象外です。

単位は変えられる?

試料量(g・mg・kg)、定容量(mL・L)、測定値とブランク値(ng/L・µg/L・ng/mL・µg/mL・mg/L)、結果(mg/kg・µg/kg・ng/kg・%)を選べます。入力済みの数値は換算されず、単位表示だけが変わります。途中の計算は g・mL・µg/L に統一して行い、最後に表示単位へ換算します。

µg/gとmg/kgは同じ?

同じ数値です。体積基準のmg/Lへの出力換算は行いません。

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利用上の注意

表示は有効数字3桁です。報告値の桁数は試験法等に従って確認してください。途中の計算では丸めず、表示時だけ丸めます。表示された中間値で再計算すると丸め差が生じる場合があります。

回収率補正、水分補正、乾燥重量換算、測定不確かさ、試料の代表性は計算しません。秤量した質量をそのまま基準とします。外れ値除外、検出/不検出、定量下限、適合/不適合の判定は行いません。

入力値・結果・n数はURL、外部サービス、解析、ログへ送信しません。「この端末に保存」を押した場合だけ、表示中の入力値とn数をブラウザのローカルストレージに1件保存します。保存データは削除ボタンまたはブラウザのサイトデータ削除で消去できます。CSVは端末へダウンロードします。アクセス解析は無効で、利用状況は未計測です。サイト配信に伴うアクセス情報の扱いはホスティングサービスの方針に従います。