規格・薬局方

乳・乳製品の化学分析用試料調製、ISO 24223:2026がチーズから対象を拡大

ISO 24223第2版が11月6日に発行。従来のチーズ向けから乳・乳製品全般へ対象が広がり、採取後から個別分析法の前処理前までの試料調製を扱います。

国際標準化機構(ISO)は2026年11月6日、ISO 24223:2026(第2版)『Milk and milk products — Guidance on sample preparation for physical and chemical testing』を発行しました。乳・乳製品の物理試験と化学分析(機器分析を含む)に向けた試料調製の指針です。国際規格として発行済みですが、日本の法令による一律の強制適用やJIS採用、移行期間はISOの公開情報からは確認できません。

乳製品の試料と調製装置を置いた分析室。ゴシック体で『乳製品の試料調製 ISO改訂』と表示

旧版ISO 24223:2021の正式名称は『Cheese — Guidance on sample preparation for physical and chemical testing』で、ISOは同旧版を第2版の発行とともに廃止しました。両版の無料公開要旨を比べると、対象がチーズ類から乳・乳製品へ広がっています。第2版はISO 707|IDF 50に基づく採取の後、個別分析法に固有の前処理に入る前の分取・試料調製を対象とします。ISOの要旨は、揮発性物質、微量成分、アレルゲンの分析では損失や汚染を避ける追加の注意が必要になり得ると記しています。

乳製品の試験室は、従来チーズだけに適用していた試料受付後の分取・均質化などの手順について、対象製品と依頼規格を確認する際に新旧版を照合できます。ただし、具体的な分取条件、装置、温度、保存条件や妥当性確認の要求を無料公開要旨から推測してはいけません。規格本文は有料のため、手順の改訂前に第2版の本文と関連する個別試験法を確認する必要があります。