ヘッドスペース前処理を並列化、Curio HSが早期アクセスを開始
マルチウェルプレートと交換式吸着カートリッジを用いる揮発性成分の前処理装置。食品・環境・材料分析向けに米国で試験導入が進みます。
米コーネル大学は2026年10月22日、同大学発のQuantera Analyticalがヘッドスペース抽出装置「Curio HS」を商用製品として発表したと伝えました。メーカーは早期アクセスの受付を案内しています。米国でワイナリーとの現地試験を予定していますが、一般販売開始日、日本での販売・サポート条件は公表資料から確認できません。

液体・固体試料を標準的なマルチウェルプレートに入れ、各ウェルに対応する吸着カートリッジで揮発性・半揮発性成分を並列に抽出する方式です。メーカーは、カートリッジの吸着材を対象成分に応じて選べ、既存のGC-MSやLC-MSなどにつなげられると説明しています。従来のファイバー式固相マイクロ抽出に対する処理量・コストの数値はメーカーの条件による比較であり、自施設で同じ性能が得られることを示すものではありません。
食品、飲料、環境水、包装材などの試験室では、試料の並列前処理や採取地点でのカートリッジ充填が検討対象になります。導入時は対象化合物ごとの回収率、ブランク、保存安定性、既存法との一致、使用する測定装置との接続条件を確認する必要があります。