Agilent、トリプル四重極ICP-MS「9500 ICP-MS」を発表
単四重極ICP-MSからICP-MS/MSへの移行を容易にし、干渉除去と測定時間の短縮を狙った次世代の微量元素分析装置です。
Agilent Technologiesは2026年5月22日、9500 Triple Quadrupole ICP-MSを発表しました。単四重極ICP-MSを使うラボが、より高度な干渉除去を行うICP-MS/MSへ移行しやすいよう設計されています。

Air CellとAdvanced Helium Modeを備えたDual-Cell Systemが主な特徴です。導入評価では、対象元素とマトリックスでの干渉除去性能だけでなく、検量線、内標準、酸濃度、既存前処理との適合性を実試料で確認する必要があります。
編集者の視点
四重極で多元素を測定していると、Heコリジョンだけでは対応できない干渉に、時々遭遇する。そういう元素だけ反応セルで化学的に退けられたら、というのがICP-MS/MSへの移行を考える現場の本音だと思う。今回の9500は、その移行の敷居を下げることと測定時間短縮を打ち出している。気になるのは性能の数字より、既存のやり方を適用できるかだ。酸濃度や前処理を変えずに済むか、セル条件が変わったとき内標準の挙動がどうなるか、検量線の直線性と検出限界を元素ごとに取り直す手間がどれくらいか。干渉除去が強くなるほど、確認すべき項目も増える。カタログの干渉除去率には惹かれるが、実試料のマトリックスで今のメソッドがそのまま移設できるかも確かめたい。