新製品

島津製作所、124成分に対応するLC/MS/MS用PFASデータベースを発売

8つの公定法に対応する分析メソッドと124成分のMRM条件を収録。PFAS分析の立ち上げや公定法ごとの条件確認を効率化する新製品です。

島津製作所は2026年8月27日、LC/MS/MS向けPFASデータベースを発売しました。124成分のMRM条件に加え、8つの公定法に対応するすぐに使える分析メソッドを収録しています。

LC/MS/MS装置と多数のPFAS成分、環境水分析を表すイメージ

研究・試験機関では、対象法に含まれる化合物、前処理、装置条件、定量範囲を自施設のSOPと照合する際の出発点になります。データベースは分析結果の妥当性を自動的に保証するものではないため、標準物質、回収率、ブランク、マトリックス影響などの確認は引き続き必要です。

編集者の視点

PFASの測定で最初に注意するのは、試料ではなくブランクのほうだ。送液系や配管、器具から溶出するPFASが、ng/Lの世界ではそのまま数値となる。だから124成分のMRM条件と8つの公定法に対応するメソッドが揃う価値は、条件検討の手間が減ること以上に、システム立上直後からブランクと回収率の確認に時間を使えるようになる点にあると思う。もっとも、公定法ごとに前処理も対象成分も定量範囲も違うので、収録されているメソッドは自分の施設のSOPと突き合わせる出発点として使うものだ。同位体標識の内標準の対応付けや、マトリックスを添加したときの回収が伴わなければ、条件がそろっても数値が独り歩きする。