新製品

島津製作所、トリプル四重極GC-MS「GCMS-TQ RXシリーズ」を発売

食品における残留農薬、ダイオキシンやPFASなどの環境汚染物質、医薬品原料の多成分分析を想定した新GC-MSシリーズです。

島津製作所は2026年7月、GCMS-TQ8040 RXとGCMS-TQ8050 RXを発表しました。新シリーズはトリプル四重極GC-MSで、多成分の一斉分析と高精度な定性・定量を主な用途としています。

GC-MS装置と農薬、PFAS、ダイオキシン分析を表すイメージ

マルチモード注入口、熱的に不安定な成分への配慮、微量成分の高感度測定、AIを利用したデータ解析支援が特徴です。導入を検討する際は、対象成分の保持・分解挙動、必要な定量下限、既存メソッドの移管性、保守運用まで含めた評価が重要です。

編集者の視点

残留農薬やダイオキシン、PFASのような微量の多成分一斉分析で神経を使うのは、感度そのものより注入口で壊れる成分と、ピークの取りこぼしだ。熱に弱い成分への配慮やマルチモード注入口はそこに効くはずだが、ライナーの汚れやカラム先端の劣化で分解度合いがどう変わるか、標準液の測定だけでは分からない。MRMで数百成分を測定すれば、1成分あたりの取り込み時間とトランジションの組み立ても効いてくる。AIの解析支援も、ピークの採否を任せるものではなく、見直しの手間がどこまで減るかで見たい。導入を考えるなら、新品の状態の数字ではなく、実試料を続けて入れた後の分解チェックと定量下限で確かめることも必要だ。