ガソリンの多次元GC法、DIN EN ISO 22854改訂案で精度範囲を拡張
DINが2026年11月版の欧州規格案を公表。エタノールなどの精度記述やE20ガソリンの測定指針を見直す案で、現行規格の置換は未確定です。
ドイツ規格協会の出版機関DIN Mediaは2026年10月9日、DIN EN ISO 22854:2026-11の規格案『Liquid petroleum products — Determination of hydrocarbon types and oxygenates in automotive-motor gasoline — Multidimensional gas chromatography method』(ISO/DIS 22854:2026、prEN ISO 22854:2026の独英語版)を掲載しました。発行年月の表示は2026年11月で、10月9日時点では予約注文の段階です。対象地域はドイツ・欧州の規格案であり、対応するISO改訂案も審議中です。現行のDIN EN ISO 22854:2025-05やISO 22854:2025が直ちに置き換わるわけではありません。

対象は自動車用ガソリン、小型エンジン用ガソリン、E85燃料などです。多次元GCで飽和・オレフィン・芳香族炭化水素を測定し、ベンゼン、トルエン、含酸素化合物、全酸素量なども対象とします。DINの公開改訂概要では、エタノール、ETBE、MTBE、含酸素化合物総量について適用範囲と精度の記述を拡張・改訂し、エーテル総量とナフテンの測定への適用を追加するとしています。E20燃料の測定指針を近年の共同試験結果を踏まえて強調し、引用規格と文献も更新する案です。
燃料分析室は現行SOPの対象成分、E20試料の取扱い、報告値と精度管理の記述を照合し、案の今後の採択を追跡できます。これは草案であり施行日・移行期間は確定していません。試料調製、装置条件、定量範囲などは有料の規格案本文を確認し、公開概要から推測しないでください。